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マーリン (ロケットエンジン) : ウィキペディア日本語版 | マーリン (ロケットエンジン)
マーリン (Merlin) とは、ファルコン1・ファルコン9・ファルコンヘビーロケットで使用するためにスペースX社が開発を行っているロケットエンジンである。推進剤としてケロシン系の燃料であるRP-1と液体酸素を利用し、ガス発生器サイクルで燃焼させる。海上からの回収と再利用も可能なように設計されている。 推進剤は、2つのターボポンプによって単一のシャフトを通じ送り込まれる。ターボポンプは高圧のケロシンを油圧アクチュエーターにも供給し、独立した油圧系統を不要なものとしている。また、ロール制御のためにタービン排気口のノズルを回転させる動力にもターボポンプが利用される。 == 型式 == マーリンエンジンは1A型、1B型と改良が重ねられ、2011年の時点では次の3種類が生産されている。マーリン1Cのうちファルコン1ロケット向けのタイプは、可動式のターボポンプ排気ユニットを持ち、排気の方向を変化させることでロール制御が可能となっている。マーリン1Cのファルコン9向けのタイプもほぼ同一の設計になっているが、排気ユニットが固定式に変更された点が異なる。マーリン・バキュームと呼ばれるタイプはファルコン9とファルコンヘビーの第二段で使用するもので、真空中での運用を前提に排気ノズルを大型化し、推力を60%から100%の間で変更できるようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「マーリン (ロケットエンジン)」の詳細全文を読む
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